2014年12月24日水曜日

イラストレーター中嶋さんの『残り物には福がある』 vol.16

この『残り物には福がある』シリーズの
トレードマーク『福助』(下記に居ます)を描いてくださった
イラストレーター中嶋さんは、小さいお子さん2人のお母さんです。


元気いっぱいの、利玖(りく)くんと
(千利休にあやかってつけた名前だそうです)


これまた、元気いっぱいのひまりちゃん。
かわいい!


お仕事柄、お家にもかわいいものがいっぱいなのに、
なんだか、すっきりしていて、気持ちいいお宅です。


そして今日、紹介してくださるお料理は、
りくくんが大好きなきんぴらが、残ったら、作る、
”きんぴらのパリパリチーズ焼き”と、
”きんぴらそぼろ丼”です。
どちらも、さすが、子育て中のお母さんが考えた、
子供が好きそうなものですねー。


”きんぴらのパリパリチーズ焼き”

材料

きんぴら
シュレッドチーズ

作り方
1、フライパンにクッキングシートを敷く。
2、きんぴらを入れる。その場合、隙間があった方がいい。
3、シュレッドチーズをのせる。



4、蓋をして、火は中火にする。


5、途中で蓋を開ける。(しっとりしないように)


6、縁に焼き色がついてきたら、火を消し、
  すぐに、網の上にクッキングペーパーごと、移動する。
7、しばらく置いておくと、ぱりぱりになるので、
  1口サイズに切る。



出来上がり!
りくくん、ぱりぱり食べてましたー!
大人のおつまみにもぴったり!



◆◆◆◆◆◆◆◆

そして次は、”きんぴらそぼろ丼”
言葉だけでも、子供が好きそうなごはんだって、判りますね。

”きんぴらそぼろ丼”

材料
きんぴら
豚ひき肉
しょうが
ごま油
味噌
みりん

豆乳
オリーブオイル

ほうれん草のナムル

作り方
1、しょうがはすっておく。
2、ごま油をフライパンに入れ、しょうがを入れ、豚ひき肉を入れ炒める。
3、味噌を酒、みりん(味噌が少し多めの同量)で溶き、フライパンに入れ、
  汁気がなくなるまで、炒りつける。
4、きんぴらを入れる。取り置く。


5、スクランブルエッグは、卵に豆乳を入れ、オリーブオイルで焼く。


6、丼ぶりにごはんを盛り、4をのせ、5、ナムルものせる。


 

出来上がり!
大人は山椒をかけてもおいしいそうです。


2品、どちらも優しい味で、大人も子供も
これなら、誰でも、おいしく頂けます。
私、林は、今まで、パリパリの方、考えた事なかったけれど、
一杯やる時のおつまみに、すぐ、作ってみますね。
また、丼ぶりの方は、お弁当でも良さそうですから、
すぐ、うちのごはんに採用!ですね。

◆◆◆◆◆◆◆◆

食後は、りくくんの案内で、中嶋さんのお仕事場、拝見。
門前の小僧って感じで、お母さんの消しゴム版画の
ゴム版を見せてくれました。


中嶋さんは、これを使って、
ハガキ、コースター、カレンダー、Tシャツなどを作っています。
ね、かわいいでしょうー?





 作品取り扱い店は下記だそうです。
Fosset

カフェギャラリーhagi

zakka koppe

雑貨店おやつ

CABIN

poche

cheer

です。

また、中嶋さんのサイトは、
najimui  サイト

photo by 千葉祐子+中嶋



2014年11月12日水曜日

『残り物には福がある』 vol.15 レシピ by 林恵子



 

久しぶり、林のレシピ紹介です。

私の料理教室 cooking eating studioでは、
おいしいものを求めて、よく、旅をします。
国内は元より、外国にも足を伸ばします。
その中で、韓国も、work shopや食品博覧会など、
何回か、いろいろな町に、田舎に、お邪魔しました。
(以前のブログ見てください。)

そんな旅の強い見方は、
鄭 銀淑(チョ ウンスク)さんのご本でした。
観光客の行かないような、地方都市の路地裏のデポチブなどに行けたのも、
鄭 銀淑(チョ ウンスク)さんのご本のおかげ。



で、今日、ご紹介する、『残り物には福がある』レシピは
たくさん読んだ彼女の本のどこかに書いてあった、
古漬けのキムチ(ムグンジキムチ)を使った土鍋ごはん

お母さまが作ってくださった思い出が書いてあって、
なんーて、おいしそうなんだろう!と、思ったので、
自己流に作り始めた1品が下記です。



本の中には、レシピはなく、
簡単な作り方しか書いてなかったので、
韓国の市場で購入した干したムール貝や干した海藻なども加えてみたら、
すっごく、おいしく出来たので、お教室でも何回かご紹介しました。

干したムール貝は日本では手に入りにくいので、
干した帆立でも大丈夫ですし、
韓国で買った干した海藻も
ミル系の、干されて塩が吹き出ているような品物で、
これがおいしかったのですが、
そういうのも、なかなか、日本では見かけないので、
乾燥海藻サラダなどの名前で売られている、
簡単に戻るようなものであれば、大丈夫です。



余談ですが、能登の七尾、昆布海産物処、白井さんによれば、
能登には、200種以上の海藻があり、
世界には、何千とあるそうです。
韓国もたくさんの海藻を食べますね。
(また、中国の大連あたりも)
釜山から路線バスで1時間位?だったか、機張の市場には、
生のいろいろな海藻が山盛りで売られていました。


さて、本題、残り物活用に入ります。
キムチなどが古漬けになったものをムグンジキムチといいますが、
なべや、チヂミ、炒め物、チャーハンなどに使うと、
乳酸発酵の酸っぱさがおいしいですね。



魚とキムチの蒸し物


上記、大根葉など余った時もキムチにしておくと、
いろいろに使えます。

今回使った下記、古漬けは、
麗水(ヨス)で買ったカッキムチ(カラシ菜キムチ)がおいしかったので、
友人が栽培し、たくさん送ってくれた、からし菜を自分で漬けたものです。
あんまり、たくさん出来たので、
古漬けも出来ました。



で、この古漬けを使って、
『ムグンジキムチと海藻土鍋ごはん』



おこげもおいしいですよー!

レシピについは、フードソムリエの、
下記、サイトを見てくださいね。


photo by 林恵子

2014年10月17日金曜日

柴田さんの『残り物には福がある』 vol. 14



今回、『残り物には福がある』に登場の
ces参加者、柴田さんは、
お教室で作ったいろいろなお料理のレシピを
お家でもフル活用してくださる、食に対する好奇心いっぱいの方。

海外出張などもある、お忙しいお仕事をしてこられたからこそ、
普段、手際よく、お食事を作っていらしゃるに違いないと思い、
「何か、お家のごはんを紹介してくださーい!」とお願いしたら、
忙しいみなさんにも、きっと、役立つ、
知恵あるお料理を紹介してくださいました。

下記、写真見てくださーい!
お家に伺った日に、短時間 のうちに、
こんなにいろいろ作ってくださいましたー!



野菜が余った時などに、
基本の昆布出汁を使った野菜スープを多めに作り、食べ、
(上記写真、一番手前)
それから、毎日、朝晩、火入れして、
この野菜スープをベースに、
毎日のおうちのごはんを
飽きずに、
また、野菜不足も補える、
いろいろなお料理に変化させ、食べるそうです。

それにしても、和洋中、見事に七変化!
ナベに入れて、常温で置くため、これからの季節にぴったりですね。

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では、まず、
基本の野菜スープ



このスープには、
最近、お肉をあまり食べない柴田さんは、
昆布出汁を使うそうで、栄養的にもいいですね。
野菜は、その日あるものいろいろで作るそうですが、
この日、使ったのは、
にんにく、玉ねぎ、にんじん、セロリ、しめじ、エリンギでした。


作り方
1、菜種油でにんにくのみじん切りを炒め、粗みじんに切った野菜を順番に炒める。
2、昆布、水、塩を入れ、ごく弱火で煮て、途中、あくを取る。
 (40分位かけて沸騰する位)
3、1時間位したら、火を止める。

弱火で長ーく煮るのがおいしいそうです。
で、出来上がったら、まずは、スープとして食べます。

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次にいろいろに利用します。

A、水餃子

作り方
1、ナベに基本の野菜スープを入れ、
  舞茸も入れ、火にかける。



2、沸いたら、冷凍の水餃子を入れる。
3、しょうがの線切りを入れる。
4、醤油、ごま油、塩、白こしょうで調味する。



5、4-5cmに切ったにらを入れ、出来上がり!



ごま油の味で中華風に。

うどんの時は、醤油だけで。
また、ショートパスタを使うときは、
トマト、豆乳、コンソメを足して作るそうです。
もうすでに、これで、3品!!もバリエーション増えましたね!

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B、揚げ野菜カレー

作り方
1、なす、パプリカ、エリンギを切って揚げておく。
  (その際、なすは、切って塩水に漬けておくと、
   アク抜き+揚げる時に早く揚がるそうです。)



2、スープにカレールーを
  (予め手作りして冷蔵庫に保存しておいた)
  溶かし入れ、茹でたひよこ豆を加え、煮る。




(上記は、手作りカレールー)

3、ごはんを皿に盛り、カレーをかけ、揚げた野菜をのせる。




あまり、お肉を召し上がらないので、
野菜に少し、ボリュームを持たせるために野菜を揚げるそうです。
こういう食べ方、おいしいかつたです。

また、最近、キッチンを新しくなさって、IHになってから、
揚げ物の温度が一定に保て、揚げ物がしやすくなったと
おっしゃっていました。

なので、この夏は夏野菜を揚げて、
梅酢+アガペで揚げた野菜を漬けるお総菜が活躍したとか。
この日もついでに作ってくださったので、頂いたのですが、
すごく、おいしかったです。
(ついでに、もう1品作ってしまうところが、さすがです。)

上記カレーは、カレーうどんにも利用可だそうで、
どんどん、広がっていきますねー。

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C、お雑煮

作り方
1、おもちは焼いておく。
2、スープにしめじを入れ、火にかける。
3、味噌で味をつける。



4、焼けたおもちをお椀に盛り、汁をかけ、
  みじん切りにしたわけぎ(または、万能ネギ)をのせる。



この日はcesで作った白みそを使いましたが、
お醤油味バージョンもあり、だそうです。




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 D、ポタージュ

このあたりまで来ると基本のスープに汁気がなくなってきます。
スープの具の嫌いなご主人の為には、
ポタージュにするそうです。

作り方
1、スープにルーを溶かし入れ、火にかける。
  (ルーも昆布パウダーを使って事前に作って
   冷蔵保存してあったものです。)


2、1をグラインダーにかける。



3、なべに再度2を入れ、豆乳でのばし、温める。
4、器に盛り、しその線切りをのせる。


ご主人好みのポタージュ!出来上がり!


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E、パスタ

上記同様、汁がなくなって来た時に。

作り方
1、ナベに野菜スープを入れ、トマトピューレーを入れ、
  茹でた青大豆も入れます。



2、パスタを茹でる時に、いんげんも一緒に入れ、茹でます。 
3、パスタが茹で上がったら、オリーブオイルをからませ、皿に盛ります。
4、ソースをかけ、酒粕アーモンドプードルをかけます。
  (パルミジャーノのような感じ)




どうですかー、すっごく、スープ活用してますね。

これで、忙しいweek dayはmenuに悩まず暮らせますね。
どれもおいしかった!です。
時間の節約をしながらも、インスタントばかりに頼るのでなく、
手作りのルーなども使い、
味が合うと思われる、その時あるお野菜や豆なども、
幅広く、新たに加えていらっしゃいます。
頭の引き出しに、いろいろな食べ物の作り方が入っているからこそ、
こういう事が出来るんですねー。

みなさんもお試しくださーい。

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愛犬家の柴田さんは2匹、トイプードルの「みゅう」と、
ミニチュアプードルの「らむだ」を飼ってらっしゃいますが、
下記、写真は、撮影中もおとなしかった「らむだ」。
IKEAの小さいおもちゃのベッドに寝てました。
かわいい!



photo by 千葉祐子

2014年10月5日日曜日

吉祥寺、モクチョーイのダッさんの ベトナム版『残り物には福がある』 vol. 13


今回の『残り物には福がある』シリーズに登場願うのは、
吉祥寺、モクチョーイ(ベトナム料理とセミオーダーのお店)の
ダッさん、松木さんのご夫妻とキーくんです。



 このシリーズ、いろいろな国の『残り物には福がある』料理も
ご紹介して行きたいのですが、
私のブログに、たびたび、登場願っているダッさんに
ベトナムにはこういうお料理ないの?と聞いた所、
貧しい人たちの食べ物から、
家庭でも食べられるようになった、
余ったフランスパンの食べ方を紹介して頂きました。


バインミー ハップは、古いパンを蒸したもの。
また、バインミーヌン モーハンは、
バインミーヌンが焼いたという意味で、
モーハンはネギ油の意味です。
オーブンがなかった頃はパンを蒸していたそうですが、
今はオーブンを使う事が多いそうです。
今日は、焼く方を紹介して頂きます。



バインミーヌンモーハン

材料
残ったバケット
万能ネギ、玉ねぎ、きくらげ、豚ひき肉
大根、にんじんのなます、調味料

作り方
1、パンは薄切りにして、オーブントースターで焼いておく。


2、万能ネギは小口切り、玉ねぎ、きくらげは粗みじん切りにする。
3、フライパンで玉ねぎを炒め、
  豚ひき肉、きくらげを加え炒め、塩、黒こしょうし、取り置く。


4、万能ねぎに塩、砂糖を加え混ぜ、熱したサラダオイルをかける。
 (ひたひたになる位、多め。)


5、ニョクマム、砂糖、酢、水を混ぜる。
6、3、5を混ぜ(ひたひたになる位)、器に盛り、
  4をかけ、大根とにんじんのなますも添える。



7、1のパンを器に盛る。



具をパンに乗せながら食べます。
これぞ、ベトナムの味!って感じでおいしいですよ。
作り方4のように、先に味付けた万能ネギに
熱した油をジュ!なんてやり方も、
普通と違って参考になります。

また、もう1つ別の盛り方もして頂きました。
キー君もお手伝いしてくれました。


パーティなどの時は、こんな風にパンに予め乗せる場合もあるそうですが、
早めに食べないと、シナシナになるそうです。
やはり、お供には、333(バーバーバー)とか、
サイゴンビールがなくっちゃ!
ビール好きなダッさんですし。

ベトナムにはこの他、フエやダナン、ハノイなどの瓶ビールもあります。
町には、あと、本格的、ビアホールもありますし、
また、ビアホイって路上のビールを飲ませるお店がいっぱい!
ビールがすすむ、1品でした。




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そして、もう1品。
おまけで教えてくださったのは、
お店で出している、バナナケーキ。

乾燥したパンをパン粉にして、
ココナッツミルク、ミルク、バナナ、卵、ラム酒、上新粉、砂糖などを
混ぜて焼いたものだそうです。
おいしいです。
ベトナム版、パンプディングって感じですね。
所変われば、品変わるですね。
今度、私も作ってみます。


いつも研究熱心なダクさんは、
自分で米を粉にして、下記の
蒸し春巻きも作っているそうです。
おいしそうですね。
これは、予約すれば、食べれますよ。


新しいメニューも登場しているモクチョーイに
ぜひ、どうぞ。


photo by 千葉祐子