2014年3月26日水曜日

前田さんチの『残り物には福がある』vol.5


『残り物には福がある』の vol.5は、
知多半島にあるカフェ『ひとつむぎ』です。




今年(2014年)、お母さん、お父さんになる前田さんご夫妻は、
東京から、ご主人の地元である愛知県の知多半島へ戻り、
カフェ、『ひとつむぎ』を始めて、4年、今ではすっかり、地元に定着しています。



温かい雰囲気の気持ちのいいお店で、
決して、便利とは言えない場所にありながら、
この日のカフェ時間もお客さまが出たり入ったり。

そんな中、子供連れの方が入ってらして、
大人は右の席に向かい、
小さいお子さんは、左の別の場所に向かうので、
ムム、何してるのかなー?と、見ていたら、
ごそごそやってる辺りから、おもちゃが出てきて、
席へ持っていきました。
おもちゃの在処を知っていたようで、
こういう繰り返し来てくださるお客さまがいるというのは、
地元で、愛されているお店という証拠ですね。



『ひとつむぎ』は、食材にもこだわり、
自家菜園のものや、近くの菜園のもの、
有機のものや、フェアトレードのものなどを使っていて、
パンやお菓子も手作りです。
この日も丁度、『お豆腐マフィン』がおいしそうに焼き上がったばかりでした。



私達がおさんじに頂いたお菓子もおいしそうでしょう
奥が『黒糖しょうがの豆乳プリン風』で、
 手前が『さつま芋とメイプルのチーズケーキ』です。
チャイもすごーくおいしかったです。

で、本題、『残り物には福がある』です。

今日作ってくださるものは、

『だしがら昆布とお揚げのスイートチリ炒め』
『素あげ大根葉のパリパリサラダ』です。

『ひとつむぎ』のまかないメニューだそうです。
ランチ用に使うだし昆布の残りを使う為に考えた、ごはんのお供。
もう1品は、余った大根の葉をじっくり素揚げすると、
薄い昆布か、わかめのようになって、
グリーンサラダのアクセントにいいだそうです。
冬大根は特に、夏に比べ、葉っぱも根同様に甘くっておいしく、
葉っぱを食べ切るメニューの1つだそうです。

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『だしがら昆布とお揚げのスイートチリ炒め』


材料
昆布 10g(乾燥時)
にんにく(みじん切り) 小1
にんにくオイル 大さじ2(刻んだにんにくをオリーブオイルに漬けてある。)
スイートチリ  大さじ1 1/
ナンプラー 小さじ1
油揚げ 1/2枚
ごま 適量

作り方
1、だしをとった後の昆布を細かく刻む。にんにくはみじん切り。
油揚げも細切りにしておく。
2、フライパンににんにく、にんにくオイルを入れ、昆布を入れ、炒める。





3、スイートチリ、ナンプラーを加え、水分がなくなるまで、炒める。
4、油揚げを入れ、炒める。
5、皿に盛り、ごまをかける。

はい、出来上がり! 



出来立てを頂きましたが、ごはんのお供に最適です。
和風に見えながら、エスニックな味付けで、
それが、また、いいです。
常備しておくと、いいですね。

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『素あげ大根葉のパリパリサラダ』

材料
大根葉 適量
油 適量

サラダの材料
水菜、ベビーリーフ、きゃべつ、にんじん
自家製、和風ドレッシング


1、大根葉は刻んでおく。

2、水気をよく、取り、低温の油で揚げる。(透明感出て、ぱりぱりになる位。)
3、上記野菜を盛り付け、上にのせる。





パリパリにあがった姿は言われなければ、
大根葉に見えません。
ぱりぱり感もおいしく、のりみたいな感じですが、
のり程、すぐには、しなしなにはなりませんから、
アクセントにいいですね。




また、自家製、和風ドレッシングがおいしかったのですが、
企業秘密??でしょうけど、ちょっと教えて頂きました。
にんじん、大根、しょうがをフードプロセッサにかけ使っているとの事。
また、ベースは、味醂、酢、醤油、米油だそうです。




ところで、この日使ったナンプラーは、地元産で、
豊浜水産物加工業協同組合の
『しこの露』
知多半島でも作っているんですね。

魚醤は、韓国、中国、東南アジア、はたまたイタリアなどでも作っていて、
cesでは、お教室のベトナムの旅で、ニョクマム作りを見学に行きました。
ひしこいわしがある所、魚醤ありですね。
(能登半島などは、材料がイカだったり、
秋田は、はたはただったりしますけど)

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食材に恵まれた知多半島、柑橘類やいちじくなども有名です。

知多半島高速道、東浦、知多ICからすぐなので、

ぜひ、観光の折には、お店にもどうぞ。
おいしいランチやおさんじが待っていますよ。

photo by 千葉祐子




2014年3月17日月曜日

宇賀さんの『残り物には福がある』vol.4


常滑在住の陶芸家の宇賀和子さんは
お料理上手です。
陶芸家の友達みんなに言える事ですが、
器を作っているからか、食に興味ある人達が多いです。



そんな陶芸家達の中でも、宇賀さんは、
作品作り、
年に何回も開催する個展、
海外でのwork shop
また、オーナーであるエスニックな雑貨のお店 サバイ” (下記)買い付けと、
すごーく忙しいのに、
ササッと、おいしいものを作っていて、いつも感心します。


ランプシェードは宇賀さんの作品


そんな宇賀さんが、今回紹介してくれるのは、
玄米ごはんが残ったら……『玄米ごはん入りパン』です。
宇賀さんは、玄米3+雑穀や豆1のごはんを食べるけれど、
ご主人は玄米が苦手。
なので、まとめて炊いて、1食分ずつ冷凍しているそうですが、
残った時にパン生地に入れて焼くとおいしいそうです。
これなら、ご主人も食べられますね。
米粉と違って、ツブツブが残った出来上がりがおいしく、
食感も、もちもちとおいしかったです。


玄米ごはん入りパン



材料



炊いて残った玄米 1 1/2カップ
強力粉 400g+少々(クッキングシート用)
ライ麦粉 100g
塩 小さじ1
はちみつ 小さじ2

水 280cc
ドライイースト(白神こだま酵母)10g
ぬるま湯 30cc

干しいちじく 3個
クランベリー 1/2カップ
くるみ 6〜7個
かぼちゃの種 大さじ3

作り方
1、ぬるま湯にドライイーストを入れ、溶かしておく。
2、粉類を計り、混ぜる。
3、パン捏ね機に水280ccを入れる。
4、3に1、2を入れ、塩、はちみつも入れ、撹拌する。
  25分位。(パン捏ね械による。)
5、途中、20分位経ったら、くるみを手で砕きながら入れ、
その他の星果物、ナッツも加える。
6、玄米を加える。




捏ね上がりは米粒が見えるので、なんだか、大きいおにぎりみたい!


7、1次発酵させる。(1時間位。2倍位に膨らむまで。)

8、天板にクッキングシートを敷き、小麦粉を敷き、生地を出し、ガス抜きし、
2つに分け、成型する。上面にパンマットをかける。




9、40℃のオーブンに入れ、30〜40分、2次発酵。
10、オーブンから出し、クープを入れ、200℃のオーブンで
   30分焼く。



はい、おいしそうに焼けました!
パン捏ね機を使い、発酵も続けて出来るので、簡単ですね。







この日焼いてくださったのは、上記ですが、
前日焼いてくださったものには、
きんぴらや生の岩のりが入っていて、これがまた、おいしかったです。
『きんぴらも合うんじゃないかな?』と、入れてみたそうですが、
私、おいしくって、気に入りました。
『残り物には福がある料理』には、
基本的な料理の知識と、
これ入れたら、おいしいかもという感性がものをいいますね。



そして、上記は、
夕食用に宇賀さんが作っておいてくれたカンジャンケジャン。
これも、絶品でした。

cesの韓国旅行に
参加してくださって、韓国でおいしいカンジャンケジャンを食べ、気に入り、
帰国後すぐに、常滑の漁師さんに頼んで
新鮮なワタリガニで作ってみたのが、最初で、
それから、時々、作るそうで、おいしかったですよー。

ごちそうさまでしたー!



宇賀さん作品、かわいいオブジェ

宇賀さんの個展などの情報は、下記でチェックしてね。

ptoho by 千葉祐子