2017年6月12日月曜日

韓国、山菜、漢方、まっこりの旅−8、洪川

村の食堂でお昼。
好きなものを取る方式です。


私は、こんなの取りました。
山菜や豆もあって、満足。
こちらは、豆を固~く、煮ます。


外では、おばさんが、山菜を干していました。


で、田舎のマウルバスに乗って、洪川へ移動。
徴兵制のある韓国ですから、
この日は土曜日で、
休暇を楽しむ兵役の若い男性がたくさん居ました。

肝心のまっこりを飲んでいないので、
市場へ行きました。
丁度、市場が空いてる時間でしたが、
メミルジョンのお店が両側に何軒も並ぶ中、
真ん中に縁台のような食べる所があって、
市場はたくさん訪れていますが、
こういう方式、見るの初めてでした。

1軒のおばあちゃんのお店は、
すごーく人気で、お客が並んで買っていました。
あんまり混んでて断られたので、
並びの別のおばちゃんのお店の
メミルジョンピョン(そば粉のクレープのキムチ巻き)と
メミルジョン(そば粉のチヂミ、白菜入り)食べました。
焼いているのをみんなで見学。
空いてる時間で良かったです。



クレープに具を巻きます。


これが、メミルジョンピョンの中身。
キムチなどが、炒めてあります。


出来上がりは、食べ易いように、切って。
メミルジョンも、大きな白菜がそのまま焼かれています。


そして、初めて見る、とうもろこしで作る、
オルチェンイグクスを食べました。
おたまじゃくしの様な形です。
たれを少々かけて食べます。
オルチェンイグクスは、
忙しいおばあちゃんから、買いました。



そして、2種のまっこり。美味しかったです。




そして、その後、思わぬ展開に。

お昼に続いて、市場でも1杯やったので、お腹いっぱいで、
江原道(カンウォンド)の名物は、たくさんあるけど、
これ以上食べれないかな?という事で、
丁度、その日、ウンスクさんのお友達が、
タクシーで20-30分の場所に、
韓屋(ハノク、韓国伝統家屋)を買って、リホームし、
チムジルパン(蒸し風呂)も作ったそうで、
そのお家に行ってみましょうという事に。


舗装していない道を行き、やっとついたお家はこんな感じ。


チムジルパンをやるはずが、突如、雨が降り、中止。
という事で、お家の中では、
マグナムサイズまっこりが待っていました。


茹でた貝などで、おいしく一杯頂きました。


急な日本人訪問にも温かく迎えてくださり、
山の道をバス道まで送ってくださって、
韓国の方々のホットな優しさを感じました。
楽しく、ごちそうさまでした!



江原道(カンウォンド)は、
平昌オリンピック開催地がありますので、
地元のおいしいものも、さらに注目されるでしょうね。
今回、食べ損なったものを求め、また、行ってみたいです。

いろいろ食べたものは、お教室でも取り上げて行きますね。



韓国、山菜、漢方、まっこりの旅−7、洪川『イェスル醸造所』

8日目は、
いよいよ、私の愛読書の著者、鄭銀淑(チョン ウンスク)さんに
(2016年1月のブログに
ウンスクさんについて、説明してます)
案内をお願いして、醸造所に行きました。
東バスターミナルで朝7時台に待ち合わせでした。
ここから、洪川(ホンチョン)までバスで、1時間ちょっと。



さらに乗り、奥地の内村面(ナエチョンミョン)へ。
小さなバス停で降りると、
そこに、『イェスル醸造所』の奥さまが
車で迎えに来てくださっていました。



山道をかなり奥に。
この黒い覆いは、ツルニンジンを作っているんですって。 


きれいな景色の中、醸造所はありました。

”イェスル”とは、芸術という意味。 


この『イェスル醸造所』は出来て7年になるそうで、
今では、宿泊施設もありますし、
結婚式をなさる方もいらしたとか。

パンフレットも韓国語の他、
英語、中国語、日本語のものがありました。
まっこり、清酒、焼酎、麹についての説明と試飲、
そして、施設の見学をさせて頂きました。


代表のジョン フェチョルさんは、
ソウル大出の弁護士で、大学院の教授でもあった方。 

まずは、ジョン フェチョルさんのレクチャー。
最初にオミジャ酒を頂きました。(写真は忘れちゃいました)
市場で買ってオミジャのお茶は飲んでいるんですが、
味が違うので、質問した所、
オミジャを収穫して、枝などを丁寧に取り除き、3ヶ月発酵させて、
レモンを少し絞って出してくださったものだそうです。
トロっとしておいしかったです。


次にスイーツかと思いきや、
梨花酒(イファジュ)を、飲むというより、食べました。
(上記写真の箱に入って、下記がそれ)

初体験、おいしいかったです。
このお酒については、ソウルの『韓国伝統酒研究所』でも、
(2016年1月のブログを見てください)
名前が出てきたお酒ですが、『イェスル醸造所』のは、
他のと違う、食べるお酒です。


同夢(ドンモン)は清酒で、17度。
もち米とかぼちゃから作られていて、
『イェスル醸造所』の麹の香りの特長がよく出ているお酒でした。


いつも判らなくなる、
タッチュ(濁酒)、ドンドンジュ、マッコリは、
基本、同じものだとの事。
蟻が浮かんでいるようだから、ドンドンジュとか諸説あるそう。
ここでは、タッチュ(濁酒)と言って、2種類作っていました。

麹についても説明してくださいました。
日本の麹とは違い、固まった麹(ヌルク)です。

麹も、以前、釜山のクムサン サンソン トサンジュで作りましたが、
(興味ある方は、2012年11月のブログを見て下さい)
ここも麹を手作りなさっていますから、
お酒に、独特のここの味がするのは、手作りしてらっしゃるから。
オートメーション的に作っているメーカーとは違います。
白い玉の方は清酒に使うそうです。



砕いて使います。


麹の部屋はこんなです。


『イェスル醸造所』のお酒は、
昔ながらの麹を手作りし、
一切、人工甘味料などを入れず作っていらして、
その上、低温発酵の長期熟成です。

低温発酵の部屋は立ち入り禁止です。 

このハンアリ(瓶)の並んだ部屋、奥は、
53度もある、米の焼酎です。


韓国の焼酎は甘味料入れた甘い物が多い中、
何も入れていないそうで、
すごーく高いお酒だったのですが、(お値段も度数も)
試飲させて頂きました。
強いですが、風味のあるおいしいお酒でした。
でも、喉は熱くなりました。


その他、耳寄りな情報は、
酒粕で蒸しパン(これは酒まんって感じかな)や、
チヂミを作るとおいしいとか。
今度試してみまーす。

外も気持ちのいい、林があり、その奥に宿泊施設もありました。



楽しい時を過ごして、
また、村まで、奥さまに送って頂きました。
カムサンミダ!

韓国、山菜、漢方、まっこりの旅−6、ソウル

夕方ソウルへ移動後、別メンバーと合流し、
前々から行きたかった、『ケソンチッ』ヘ。
結構、遅い時間だったのもあってか、
問屋街っぽい道を歩き、ここかな?というお店は、
いわゆるレストランというより、下町の誰かのお家の様。

お邪魔しまーすって感じで、お部屋に入り、
コースだと、食べれないと思い、
トック、オイソバキ(きゅうりのキムチ)、ねぎのパジョン、
マンドゥ(食べたかったどんぐりの粉のマンドゥは
残念ながらなかったのですが、普通のありました)
そして、サルヤクチュ(ドンドンジュ)を注文。

その丁寧な仕事ぶりの品々に、もう、すごーく、感激しました。


トックは、他の店とは違い、
小さい雪の玉みたいに作られています。
牛肉で取ったスープに入っています。



オイソバキは、
日本では、あまりない種類のきゅうりをボンと漬けてありますが、
味は自然に発酵した、いい酸っぱさです。 


ねぎのパジョンも、
東莱ハルメパジョンとは、また、違うパジョンですが、
こちらも、町で見かけるパジョンとは違い、繊細な仕上がり。 


マンドゥももちろん、おいしく、
次回はぜひ、早い時間にどんぐりの方も食べたいです。


7日目は、
みんな自由行動でしたので、
お昼は、
cesでは、勝手に作っているけど、本場で食べた事のない
コングクッスを食べに行きました。

12時前にお店に入ればいいかと思っていたら、
ソウルのビジネス街は11:30からお昼休みのようで、
汝矣島(ヨイド)の駅に着いたら、
たくさんの人がビルというビルから出てきたので、
慌てて、目的のビルの地下へのお店『チンジュチブ』ヘ。

もうかなり一杯でしたが、なんとか座れ、初コングクッスを。
私が作るものより、大豆の豆乳の味が強く、
麺も太目なので、食べ応えありました。


相棒は、カルグクッスを。

いつも思う事ですが、韓国の方々の食べっぷりのよさには、感心。
隣は定食の骨付きのお肉を3人で食べてたんですが、
あれよあれよという間に骨が山となりました。


午後は、
清澤洞(チョンダムドン)のチョンソヨン食器匠へ、
素敵な美しい磁器の器を購入。
酒器は、人気作家のHang Jeong Yongさんの物。
2年待ち状態だそうです。


花びらのお皿は、Lee Eunbumさんのものです。
素敵で、しびれちゃいますね。


そして、京東市場(キョンドンシジャ)で、
いつものお店で、唐辛子など食材を購入。
買うなら、絶対、韓国産です。


平日ですが、夕方だったので、
お買い物に来る女性がわんさか駅から出ていらして、
熱心にお買い物。
食に対する、強い思いを感じ、羨ましかったです。
(日本では、個人商店や市場が衰退の一途を辿っているので)

夜は、何度も行ってますが、わたり蟹の旬なので、
『プロカンジャンケジャン』へ。


カンジャンケジャンも好きですが、
メウンケジャンもとっても好きです。
カンジャンケジャンのお店は多いですが、これが、ないお店もありますね。


そして、ケアルビビンバ、カニ味噌のビビンバです。
他のお料理に比べ高いお料理ですが、
6人でシェアしたので、それほどでも。




今日もよく食べました!

2017年6月10日土曜日

韓国、山菜、漢方、まっこりの旅−5、俗離山

6日目は、今回のメインの1つ、
俗離山(ソンニンサン)へ
山菜を食べに行きます。

韓国中央に位置する大田駅から2km位の所にある
大田複合バスターミナルから
(他にもバスターミナルあるのできをつけて)
バスで1時間40分。
頻繁にはバスは出ていないので気をつけて。

俗離山(ソンニンサン)は、
やはり、最近、自然を活かした公園として整備したように見え、
子供達が野外観察などをしていました。


法住寺(ポッチュサ)の門前に
山菜を食べさせるお店が並んでいます。
このお寺、境内が広く、なかなか見応えがありました。



temple stayもやっていて、
歴史ドラマで見るような、お部屋に泊まれるようです。



お寺見学の後は、道ばたの山菜のお店で買い物しました。
シラヤマギク(チュイナムル)など、
たくさんの種類の干した山菜がありました。




どんぐりのムの干したものを買いました。
ムは、何度も食べた事ありますが、干した物は、初めて見ました。
後日、戻して、茹でて、和え物にして食べたら、
とってもおいしかったです。


そして、お昼ごはんのお店へ。

どこに行くか迷ったのですが、メインストリートから外れた、
一番の老舗『キョンヒシクタン』へ行ってみました。

普通のお家か民宿のような建物で、
本当にやってるのかな?って感じでしたが、
声かけると、おばさんが、どうぞどうぞというので、お部屋に。

なーにもない、オンドル部屋に通され、
机もないの?と思っていたら、
おばさんふたりが、机を運んできたので、見ると、
上には、注文した山菜定食がびっしり並でいるので、びっくり!
ぞの種類たるや、40種以上。



この日は、4人だったので、皿を交換するのでなく、
自分達が場所を交換する事にして、全て制覇。
そうしないと、どれを食べたか判らなくなりそうな程の種類なんです。


かきの天ぷら、干しえびの揚げたもの、
豆腐、ごまのお粥などはあるものの、
その他はほとんど、山菜や野菜など。

ごぼう、朝鮮人参、せり、あけびの芽、
大根の葉の干したの、わらび、ぎんなんなどなど、
全部は、名前も判りません。


イシモチの焼いたもの(クルビ)もありました。



真ん中は牛肉ときのこのプルコギ


ドンドンジュも、どろっとした黄色い液で、
ツルニンジンが入っているような味で、
身体に良さそう、美味しかったです。
えこらさと、バスに乗ってわざわざ来たかいがありました。


山では、たくさんの種類のまっこりも売っていたのですが、
さすがに、飲めないので、買いませんでしたが、
山歩きに来る方も多い場所なので、
山歩き後の1杯はなんとも言えず、おいしいでしょうね。

で、この日は山を下り、ソウルへ移動。