2015年12月18日金曜日

vol.23 Rachnaさんの『残り物には福がある』

今回は、インド人のRachna Maheshwariさんの登場です。
Rachnaさんは、IT関係のお仕事をなさっているご主人と、
日本に住んで、8年になるそうです。
英語、ヒンディ語、お料理などを教えてらっしゃいます。

お住まいにお邪魔したのは、11月。
丁度、ディーワーリー(ヒンドゥー教のお祭り)の時期で、
前日がそのメインの日で、
玄関の中に足型、(神さまのLakshmi jiを迎えるため)



ベランダには、灯りを灯し、
神さまが、迷わず、家に来てくださるようにしていらっしゃいました。


インドの方のお宅を訪問するのは、初めてなので、
興味深々、例えば、この壷、
素焼きなので、水を冷やし、
特に夏など、身体が調子悪い時などにこの水を飲むと胃にいいのだとか。
(科学的根拠はないけどと、話されていました。)



また、このスプレーの中には、
重曹+トゥルシー(ホーリーバジル)やニームを入れた水を入れ、
室内の掃除に使うそうです。この日はローズマリーを入れたものでした。
殺菌や防虫にもいいそうです。
重曹抜きのハーブの水は身体にも使うそうです。



Rachnaさんは、ベジタリアン、ご主人はノンベジ。
でも、この季節は、Rachnaさんのご家族みなさんは、お野菜が主のお食事をし、
その上、この季節は、玉ねぎや、ニンニクなどの五葷は食べないそうです。
(インドでは、いろいろな宗教からの習慣があり、家族によって、習慣が違うそうです)
今日は、私達の為に作ってくださるので、五葷は入っていますが、
出来上がったものを、神様に供える際には、
使っていないものにするそうです。

いろいろ習慣の違いがありますが、
違いを知るのが、楽しいですね。



見せて頂いた、スパイスボックスに入っている香辛料は、

コリアンダー
マスタードシード
フェネグリーク
レッドチリ
ターメリック
クミン
もちろん、この他にもいろいろ使うけど、
これが基本との事でした。


今日、紹介してくださるのは、ライスが残った時の
フライドライスと、ライスコロッケです。
こう聞くと、身近な感じがしますね。

インドのお米は、インディカ米ですから、
細長く、さらさらしてます。
インドには、お米の種類、いろいろあるそうですが、
今日は、バスマティライスを使います。

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フライドライス(お家では、Namkeen chawalと呼んでるそうです。)

材料
炊いたライス 1+1/2カップ
赤玉ねぎ(インドでは、pink onionを使う)
にんじん
いんげん
(上記野菜は適量。好みのもので良い)
青唐辛子
しょうが

ピーナッツ

サラダオイル

カレーリーブス 6-7枚(フレッシュなら刻んで)
クミンシード 小さじ2
マスタードシード 小さじ2
ターメリック 小さじ2
チリ 少々

レモン
フレッシュコリアンダー
ガラムマサラ
砂糖



作り方

1、野菜をコロコロに切る。
2、ピーナッツの皮を揉んで剥く。
3、フライパンに少量のサラダオイルを入れ、ピーナッツをちょっと、炒め、取り置く。



カレーリーブスはなかなか手に入らないとか。


下記は、私の家のカレーリーブス



4、カレーリーブスも揉んで、クミンシード、マスタードシードと一緒にフライパンに入れ、炒める。



5、赤玉ねぎを加え、炒め、塩をちょっとして、フタをして気長に弱火で炒める。
6、赤玉ねぎが透明になって、水分が出たら、その他の野菜を加える。
7、ターメリック、チリ、青唐辛子を粗く刻みながら、加える。
  砂糖少々、しょうが摺って、入れ、塩がたりなければ、塩をし、
  また、フタをして、弱火で火を通す。



 8、ライス、ピーナッツを加え、崩れないように中火で炒め、
  水を少しいれ、3-4分再度フタをして、蒸し煮する。



9、出来上がりに好みでレモンを絞ったり、フレッシュコリアンダーを加えたり、
  ガラムマサラを降る。



砂糖は、色が良くなるとお母さまが教えてくださったそうです。
ささっと、炒める、中華式チャーハンとは違い、
すごーく、気長に時間かけ、作る所が、びっくり!
インド式は、出来上がりが、生の米から作るpulaoみたいになるんですね。

食べる時に、次に紹介する、コリアンダーのチャツネや、
トマト、キュウリ、玉ねぎなどのライタと一緒に食べるそうです。
なので、ここでは、ガーンと味つけたりしないんですね。



コリアンダー チャツネ

材料
コリアンダー(ミントでもいい) 2カップ位
塩 小さじ1/2
青唐辛子 1本(好みの量で)
アボカド 少々
しょうが
クミンシード

レモン
水 大さじ2



作り方
1、コリアンダーをザク切りにする。アボカドも半分に割っておく。
2、バーミックスに、コリアンダー、摺ったしょうが、青唐辛子をちぎっていれ、
  アボカド少量、塩、クミンシード、水も入れて、クラッシュする。


3、食べる量だけ、器に入れたら、レモンを絞り入れる。




当日は、フライドライスを作りながら、同時に、これも作っていました。
アボカドは色をきれいにする為とテクスチャーの為にいれるそうです。
私も作るものですが、アボカドは入れてなかったけど、
今度から、入れてみる事にしました。
たくさん作っておいて、残りは小分け冷凍保存しておく。
食べる時にレモンは絞る。



 ライスコロッケ

材料
炊いたライス 1カップ

カリフラワー
じゃがいも
赤ピーマン(野菜全て合わせ、写真のグラインダー2/3位の量)

コリアンダー適量

コーンフラワー 1/2カップ
ライスフラワー(インド製のインディカ米のもの) 1/8カップ

クミンシード 小さじ2
レッドチリ 小さじ2~3
塩 小さじ2

サラダオイル

下記は、コーンフラワー ライスフラワー、
ライスフラワーは、インド製のインディカ米のものか、
タイ製のジャスミンライスのものがいいそうです。


作り方
1、野菜をざく切りにする。濡れていたら、拭き、水分とる。


2、野菜、ライス、コーンフラワー大さじ1、ライスフラワー大さじ1、コリアンダー、
  クミンシード、レッドチリ、塩を入れ、グラインダーにかける。






3、途中、コーンフラワー、ライスフラワーで調節しながら、
  (ばらばらにならないかどうか、触ってみて)
  総量が上記記載位入れ、野菜の粒が見える程度かける。


4、10分位、休ませ、手にサラダオイルをつけ、小さめに握る。


5、揚げ鍋にサラダオイルを入れ、弱火でじっくり揚げ、
  最後に中火で、外がクリスピーになるように揚げる。




揚げる時に解体してしまう事もあるそうで、
粉の量など微妙なようです。
使った野菜の水分量にもよるので、
1回作ってみるのが、いいですね。

食べる時に、クミンパウダーを降ったり、
コリアンダーチャツネや、タマリンドペーストをつけたりして食べる。
ケチャップでもよいそうです。


写真のタマリンドペーストは、
日本に旅行にいらしたお母さまが作くられたもの。
2ヶ月位は持つそう。



撮影が終わって、みんなで頂きましたが、
食べ易いやさしい味で、とってもおいしかったです。


いろいろ、発見があったのですが、ライスコロッケと聞いた時は、
衣をつけるのかな?と思っていたものとは違い、
この作り方なら、cesでもご紹介している豆で作るdal vadaなどと
同じような作り方ですね。

お祭りでお忙しい中、ありがとうございました!

photo by 千葉祐子


2015年11月24日火曜日

vol 22. 菅間繭子さんの『残りものには福がある』−3

2から続く


さて、さて、では、今日の残り物で作るおいしいものは、
フランスパンの残りで作る”ベジローフ”です。


材料

残ったフランスパン
玉ねぎ
にんにく
なす
パプリカ
残ったきのこのマリネ
グリーンアスパラ
くるみ
こんにゃく

菜種油

オートミール
薄力粉
豆乳
醤油
ハンバーグシーズニング(ナツメグ、ガーリック、コショウ、塩)
塩、コショウ

作り方

1、玉ねぎ、にんにくはみじん切りにする。
2、なす、パプリカはコロコロに切る。
  きのこのマリネ(丁度あったので、入れたが、なくても良い)   
  を粗みじんに切る。
  グリーンアスパラは5~6cmに切る。くるみも刻む。
3、フライパンに菜種油を入れ、玉ねぎ、にんにくを炒める。
4、3になす、パプリカ、きのこ、くるみの順に入れ、炒める。



5、アスパラは茹でる。
6、フランスパンをクラッシュし、パン粉状にする。



7、こんにゃくをクラッシュする。
(ぷりぷり、ジューシーになる)



8、4、6、7、オートミールを混ぜる。
9、8に薄力粉、豆乳を加え混ぜ、
  ハンバーグシーズニング、塩、こしょう、醤油を加える。
10、型にペーパーを敷き、9を半分入れ、ギューと押す。
   


11、アスパラを並べ、また、9を入れる。


12、予め、180℃に温めておいたオーブンで30分位焼く。


焼き上がり!




冷えた方が切り易いんですが、
お腹もすいたので、すぐ切ってくださいました。



盛りつけて頂き、いただきまーす!

こんにゃくの食感がなんとも楽しいベジローフ。
今度、私も作る時にこんにゃく入れてみますね。
パンの残りもいろいろ使えるんですね。
野菜を食べないお子さん達にもこれなら、大丈夫。
とっても、おいしかったです!



ちょっとしたお野菜は庭で作っていらっしゃいますから、
この日もそんなお野菜が添えられていました



繭子さん、
普段、パンやお菓子を作り、
ご自分のカフェや宮崎のお店に卸しているそうですが、
後日頂いた、グラノーラが絶品。
4種あるそうです。


食後はまた、移動して、
カフェと雑貨のお店も見学。
貴也さんの構想の中にも小屋プロジェクトがありましたが、
こちらも小屋って感じの建物がかわいいです。
小屋が欲しい!って思わせる建物です。




なんでも自分達で治したり、作ったりしてしまうのが、
すごい、智慧ある暮らしで、
自分で作るのって、楽しいですし、
出来上がると、愛着と満足感、人一倍ありますよね。

この連載は、大袈裟に言えば、
食べ物を通して、これからの世界を考えるというものですが、
いろいろな方々の暮らし方からも学び、
無限の経済成長なんてないと知った
有限の地球の私達の暮らしを
見直すきっかけになれば、いいなーと思っています。

photo by 千葉祐子 時々、林とトラオ


vol 22. 菅間繭子さんの『残りものには福がある』−2

1から続く

ぐっすり寝て、鳥の声で目覚めた朝、お部屋はこんな感じ
1部屋だけ、すでに、きれいになったお部屋です。



海がすぐ近くなので、散歩して幸島を望遠鏡で見てみましたが、
サルは見えませんでした~!


バナナが自生しているんですよ。
暖かいんですね。


散歩から戻ると、朝ごはんが出来てました!


朝ごはんは、玄米食で身体に良さそう。


そうこうする内に、
ららちゃんが ICHIKI GROBAL SCHOOLナナイモ(幼稚園)に
登校する時間です。


私達もちょっと、見学。
先生の菊池さんは、元小学校の先生だそうです。
貴也さんは、いろいろな学校を見学していて、
従来の教育とは、違う、
『非形式的教育』って言われる学校をやろうとしていて、
子供の興味に従って、
いろいろな体験が出来る自由な幼稚園です。

みんな楽しそうで、元気いっぱいでした。



くわしくは、下記、ブログで。
http://igsnanaimo.blogspot.jp

で,
やーっと、本題、『残り物には福があるレシピ』を
紹介して頂く為に、
繭子さんと、お家に移動です。


下記、見てください。
このクラシックなシトロエン!
動くのかな?と思える程のクラシックさ。
暮らし方を知ってるお友達から、
『車いらない?』と電話来て、丁度探していたから、
『居る』と菅間さんが答えて、
来た車見て、ちょっと、びっくり!
最初は、『これ乗れるの?』と繭子さんも、思ったそうですが、
これで、気持ちよく疾走する繭子さん、かっこ良かったです。


で、こちらがお家


隣に、以前は、B&Bだった小屋。
小屋ってかわいい。
男性3人が泊まった事もあるとの事。
なんか、狭くって、かえって楽しかったでしょうね。


いろいろ手を入れて、素敵なお家になってます。


3につづく