陶芸家の渡辺由理子さんは(以下、ナベさん)菅平にお住まいです。
上田から、なだらかな坂を上がって、
気持ちいい高原風景の菅平を車からパチリ!
長野側の坂はけっこう急だけど、上田側はなだらかな印象。
でも標高は高いですから、丁度ゴールデンウィーク頃でしたが、桜が咲いていました。
菅平に着くと、すぐに『すぐり窯』の看板と旗が見えました。
(すぐりは酸塊と書きます。長野の特産のグースベリーの意味です。)
最近建て直した素敵な、気持ちのいいお住まい(上記写真)の横に、
お店があり、中には、ナベさんの器がたくさん!
窯もここにあります。
こんな環境に暮らしているナベさんだからこその、かわいい模様がついたお皿。
そして、お家の中へお邪魔すると、
そこは、まず、作陶の場、ろくろなどがあります。
私もそうですが、職住近接ですね。
素焼きに絵付けされたお皿が、焼かれるのを待っています。
リビングには、
ご主人の鶴岡政明さんやご家族の好きな映画やCDがいっぱい。
3人のお嬢さんは、
それぞれ、写真家、映画監督、陶芸家になりました。
写真家のお嬢さん、想子さんの写真集
そして、ブログ
ぴあフィルム フェスティバルアワード2012を受賞した映画監督、慧子さんの
映画ポスターがお家に貼ってありました。
次回、新作『過ぐる日のやまねこ』の為の
クラウドファンディングのサイト
陶芸家の悠子さんは、まだ、大学院生ですが、下記、作品かわいい!でしょう。
あんまりかわいいので、うちにもひとり連れて来ましたよ。
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さて、おしゃべりはここまでにして、本題。
この日、ナベさんが用意して下さった『残りものには福がある』は、
『こねつけ』
長野北信地方の残りごはんを使ったこねつけを作って頂き、
この日は、くるみみそで頂きました。(いろいろなタレで食べるそうです。)
簡単に出来るから、食事にもおさんじにもいいですね。
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こねつけ
この日は大勢のお昼ごはん用に作ったので、大きめ14個分です。
材料(14個分の場合)
ごはん(この日は1/3が玄米。3合炊いたもの)
薄力粉 1カップ
水 適量(薄力粉が湿る程度)
サラダ油 適量
くるみ 味噌 砂糖 適量
作り方
1、
ごはんに薄力粉、水を加え、よく、混ぜる。
(粉の白い部分がなくなるまで)
2、
ごはんを丸め、写真のような形に。(割合、大きめ)
3、
くるみをオーブントースターなどで焼き、擂り鉢で砕きながら、擂る。
4、
砂糖と味噌を加え、擂り混ぜる。
5、
フライパンにサラダ油を敷き、2を入れて焼く。
焦げ目がついたら、 ひっくり返して焼く。
+焼き上がったら、くるみ味噌をつけて食べる。
+ごまやピーナッツ味噌でもおいしいし、
砂糖醤油でもおいしいそうです。
2月にご紹介したVol1の『にらの薄焼き』にも近いですね。
いろいろな地方で、残ったごはんを活用しているんですね。
特に,昔、冷蔵庫や冷房がなかった時代、
発酵して、腐りそうになった、饐(す)えたごはんを活用したんでしょうね。
(今や、饐えたっていう言葉を知らない方も多いかも)
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次は、『あげ玉と白菜の和え物』です。
これは、菅平の旅館のまかないごはんだそうで、
材料を混ぜて、ごはんにかけて食べるだけだそうです。
この日は、あげ玉の為に、
わざわざ、旬の野菜のおいしい天ぷらも用意してくださいました。
それで、作ったから、余計、おいしかったと思いますが、
すごーく簡単!おいしく、ハマります。
教わった後、帰ってから、家でも、またやりました!
これは、なぜか他の葉っぱではおいしくなく、白菜がいいそうです。
食べてみれば、判りますよー。
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あげ玉と白菜の和え物
材料
あげ玉 下記全て適量
白菜
長ねぎ
かつおぶし
めんつゆ
作り方
1 白菜を細かく刻む。長ねぎはみじん切り。
2 あげ玉、白菜、長ねぎを混ぜ、器に盛り、かつおぶしをかける。
3 めんつゆをかけ、ごはんにのせて、食べる。
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『ごんじり』って言葉、みなさんは知ってますか?
たくあんが余って、古くなったものを
さらに1〜2日干したものだそうです。
私は知らない言葉だったので、検索してみたら、
群馬県でも使う言葉らしいですが、
そこには、“柔らかいのに、こしがある“の意と説明していました。
少し、古くなって、酸っぱくなったのが、おいしいらしく、
わざわざ、購入する方もいらっしゃるようです。
古い漬け物は、日本でも炒めて食べたり、
韓国のムグンジキムチ(古漬けキムチ)や中国の漬け物も
調味料的に味付けに使ったりしますよね。
無駄にしない食べ方ですね。
で、そのまま食べてもいいけれど、これを使った煮物を作ってくださいました。
ごんじりは、干したものを湯がき、他の材料と一緒に、
みりん、醤油で煮るそうです。
ごんじりに塩気があるので、調味料は控えめに。
たくあんも大根ですが、煮物には、普通の大根も入っていて、
食感と味の違いを楽しみます。
この日は、ごんじりの他、大根、竹の子、にんじん、れんこん、
干ししたけ、さつまあげ、油あげ、こんにゃくと
豪勢にいろいろ入っていて、おいしかったです。
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また,『ぼけたりんご』って判ります?
これも、地元ならではの、
古くなって、ふかふかになったりんごの事だそうです。
残ってふかふかになったりんごを、こう呼ぶのを初めて知りました。
このりんごに珈琲を加え,煮て作る珈琲味のデザート。
この日は生クリームと一緒に頂きました。
(食べるの忙しくって、器に盛られた写真撮るの、忘れました〜!!)
カレー粉で煮てもいいそうです。
えー?、どんなかな?
なんか、興味あるので、今度の冬に試してみます。
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作ってくださったんものを
ナベさんのお皿に盛り、
おいしいランチとなりました。
ごちそうさま!
記念撮影してから、
お嬢さん達が帰って来られて、
夜は、にぎやかになるお家をあとにしました。
渡辺由理子さんのブログ、
photo by 林恵子
渡辺、鶴岡夫妻写真+写真集の写真 by 想子さん