冬から春にいろいろな方々を訪問し、
『残り物には福がある』レシピを紹介して頂きました。
まだ、まだ、旅は続くのですが、
この辺りで私のレシピも、また、ご紹介しますね。
みなさん“一銭洋食”って言葉聞いた事ありますか?
もちろん、いくら、この私でも、一銭が存在した時代は知りませんが、
これは、関西発祥のお好み焼きの前身のようなもので、
粉を水で溶いて焼いたものに、
ねぎをぱらぱらして,ソースをかけたものだったようです。
ものがなかった時代の貴重なおさんじでしょうか。
そんな“一銭洋食”のces版をご紹介。
これが、何故生まれたかというと説明の前に、ちょっと、前置き。
cesの子供のお教室では、
もんじゃ焼き、広島お好み焼き、関西風お好み焼きの
3種を作り、比べながら食べるというお教室を時々開催します。
同じような材料なのに、作り方の違いや、食べて、味の違いを比べます。
先日のお教室で広島お好み焼きを真剣に焼いている所です。
広島お好み焼きは何度もひっくり返すのがなかなか難しいです。
でも、ほら、子供でもうまく出来ました!
cesでは、広島お好み焼きの生地は前日に作っておいて、
冷蔵庫で寝かせてから使います。
絶対この方がおいしいです。
いつも、お教室だと、多めに用意するので、
生地が残ります。
ある時、もったいない病の私は、
この残った生地を冷蔵庫で保存していたのですが、
もう1回お好み焼きをするのもねーと、横目で見て何日も経ってしまい、
もう、保存も限界かな?と思う日に、
それでも、捨てず、
試しに、塩っぱい版、甘い版、いろいろな味をつけて、
生地だけを焼いてみたら!
なんと、なんと、その生地、ウマーイ!
モチモチした食感がなんともおいしいので、びっくり!
具を入れない方が生地本来のおいしさが判ります。
それからは、お好み焼き時には、毎回、多めに生地を作り
“残り物には福があるces版一銭洋食“ を食べるようになりました。
みなさんも、お試しくださーい。
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ces版一銭洋食
広島お好み焼きの生地の作り方
材料
広島お好み焼き5枚分くらい
薄力粉 125g
卵 1/4個分(少量で入れにくいので、多く入った時は、水分量調節)
みりん 大さじ1/2
水 185c
作り方
お好み焼きを作る前日に作る。
1、上記水分の材料を混ぜ、薄力粉をだまがないように、よく混ぜる。
2、冷蔵庫で寝かせる。
3、お好み焼きに使う。
生地が残ったら、冷蔵庫で少なくとも2−3日は寝かせる。
(寝かせず作ったら、このおいしさには、ならないので、注意!)
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ces版一銭洋食の作り方
材料
残った生地 適量
綿実油
味付け
塩っぱい版、甘い版 各自の好みとアイデアで。
作り方
例1
1、生地75ccに塩少々、カレー粉小さじ1/2を入れ混ぜる。
2、フライパンを低温で気長に温め、水を落とすとシュルシュルとなる位
温まったら、1の生地をお玉1杯位流し入れ、薄めに伸ばし焼く。
3、裏返し両面焼く。
+そのまま食べて充分おいしいが、
生野菜などを乗せ,巻いて食べてもおいしい。
例2
1、生地75ccに塩少々、タイム、オレガノ、マジョラム、バジルを入れ
混ぜる。
2、3は上記と同じ。
+そのまま食べて充分おいしいが、
バジルペーストや、チーズなどと一緒に食べてもおいしい。
例3
1、生地75ccにメイプルシュガー小さじ1/2、ナツメグ、シナモン、クローブを入れ混ぜる。
2、3は上記と同じ。
+そのまま食べて充分おいしいが、
メイプルシロップ、サワークリームなどと一緒に食べてもおいしい。
みなさんもご自分のアイデアでいろいろな味で
食べてみてください。
photo by keiko hayashi