知多半島の先、山海で、
チャドさんこと、齋藤正典さんと巴櫻さんは、
持続可能な社会について考え、
自給自足を目指した生活をしていらっしゃいます。
3人のお子さん、山太朗くん、ふじちゃん、熊くんは、元気いっぱい。
お家の外には、藁で出来た小さいお家や、ぶらんこがあって、
まるで、おとぎの国。
楽しそう!と、大人もぶらんこ、少々拝借して遊びました。
ご夫妻は、考えるところあって、
ホームスクーリングと言って、
お家で、親が勉強を教える方法を選んでいらして、
山太朗くんは、地元の小学校には通っていません。
もちろん、親が教える為の難しい側面もあるのだそうですが、
私などから見ると、勇気ある決断だと思います。
チャドさんは、バックパッカーで、世界を歩いていらした経験から、
帰国後、食べ物の大事さなどを痛感し、ご自分で作る道を選び、
こういう生活をする選択をしたそうです。
チャドさんが栽培し、小屋(下記写真)で乾燥させ、
売ってらっしゃる、ホーリーバジルのお茶を
(インドでは、家を守り、幸運をもたらすと言われている)
頂きましたが、すごーくおいしかったです。
また、巴櫻さんも、収穫したもので、
ジャムなどを作って売ってらっしゃいます。
今のお家に移ってから日が浅く、(知多半島で4回目のお家だそうです)
ここでの農業は、まだ、本格化していないのだそうです。
なにしろ循環を考えて、
わざわざ、外に〈ぼちゃん〉(失礼!)のコンポストトイレを作ってらしたり、
(ドアが廃材のコラージュで出来ていて、カッコイイ!のに、写真撮り忘れました〜!!)
エネルギーも考え、薪ストーブや七輪(下記写真)を使ったりしていらっしゃいます。
(天然酵母パンやお菓子作り用のナッツを七輪の上に焙烙乗せて煎ってました)
外のお台所(下記写真)でお炊事をしてらしたけれど、
やはり、冬は寒いですよねー、
中にもお台所(下記写真)を作ったそうです。
前出の魚谷さんの所などと同じように、
お家の中は、ふすまを開ければ、大きなお部屋になるような、
この辺りの建物と同じような作りになっていますが、
ご自分達が暮らし易いように、直してしてらっしゃいます。
中のお台所、素敵ですね。
普段、お肉やお魚はめったに食べないけれど、
食べるなら、丸ごとを頂くという事で、
なるべく自分で獲って、食べるそうです。
(命を頂いていると、子供でも判りますね)
そんなチャドさん一家ですが、巴櫻さんが、この日作っておいてくださった
『残り物には、福がある』は、
南蛮漬け用の切り干し大根の汁を使って油揚げを煮たおいなりさんです。
巴櫻さん曰く、
『南蛮漬け用の切り干し大根は、水のみで柔らかく煮ておきます。
その甘みと旨味たっぷりの煮汁を使って、
醤油と昆布のみで、お稲荷さんのお揚げを煮ます。
切り干し大根は、甘いものと甘味の少ないものの差があるので、
甘味が少ない場合は、味醂も少し入れています。』
『お稲荷さんのご飯は、生姜の甘酢漬けの漬け汁を使ったり、
干す時に潰れた梅干しで作った梅醤を使ったりしています。』
前出の中沢さんも切り干し大根の煮物を作ってらしたので、
若い方もこういう物、ちゃんと、食べているのねと、
老婆心ながら、少し、安心しました。
巴櫻さんは、いつも「ないものはない、あるものはある。」と、
考えているそうです。
(この言葉、いい言葉だなーと反芻してます)
なので、これがないと、何々は作れないから ➡ 買うとは、考えず、
あるもので、代用して作るという事が、日常、
というお話だったので、日々の暮らしそれ自体が、
『残り物には、福がある』だなーと、感心し、
結構、そういう風に暮らしていると思っていた私ですが、
強者のお話を伺って、
また、我が身を思って、少々反省もしました。
なので、天然酵母液も皮とか,残ったもので作るそうですよ。
お料理の見た目や味って、人柄を表すなーと、前にも書きましたが、
きちんとお重に入ったおいなりさんは、気持ちいいです。
頂いたおいなりさんを車中頂き、
ご家族の心意気を感じ、帰路につきました。
ごちそうさまでした!
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cesも基本、お野菜、雑穀などのお料理の割合が大きいお教室です。
それは、健康の側面と、
持続可能な世界の為に少しでも何かする為でもあります。
チャドさん一家のように、徹底している訳ではありませんが、
kids classでも、お魚をおろしたり、
鶏の丸を料理したりします。
それは、生き物の命を頂くという事を少しでも、知る為です。
みなさんのお家でも何か出来ないかな?と思ったら、
持続可能な世界の為に、下記なら、やるの簡単ですね。
世界の人が、1日、お肉食べない日を作るだけで、
かなり、違うはずですから。
Meat free Monday
photo by 千葉祐子