昨年夏前(2013)に
「『残り物には福がある』に出して頂けるお料理な〜い?」と
いろいろな友達に聞いた所、
陶芸家の広川絵麻さんから、
かわいい絵つき、レシピが届きました。
それで、「そうだ! cesツアーで、
今度は高知へ行こう!」と思い、連絡すると、
次にえまちゃん(以下、いつもの呼び名で)から、
かわいいイラストの地図が届きました。
そんな訳で3月末、レンタカー2台を借り、
一路、香美市の谷相へ向かいました。
でも途中の道は、ガードレールのない、すれ違いが大変な山道で、
夜なんて、運転したくなーい!という道。
地図からの想像より、かなり奥に入った所に、えまちゃんのお家がありました。
えまちゃんも高知の高知市の出身、町育ちです。
なので、便利な暮らしに慣れて育ったので、
弟子入りでここへ来た時は、独立してもなお、ここに住むとは
想像していなかったそうですが、縁があったんですねー。
この日は窯炊きの最中だったんですが、お邪魔しました。
敷地にいくつも建物があり、
住まいの中にろくろと器を乾かす場所があります。
別のドアを入ると、出来上がった器がいっぱい!
暮らしと仕事が密接にあるのは、どの陶芸家の暮らしも同じですが、
お風呂やトイレも別棟なので、(お風呂はなんと、なんと、五右衛門風呂!)
寒い時は大変ですねー。
でも、高知だから、春のひざしは暖かで、日当りのいいお家でした。
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えまちゃんはお料理も好きで、
私との文通!(と、えまちゃんが表現したので)では、
よく、食べ物の話が登場します。
今回紹介してくださるのは、
豆の煮物が残ったら→豆の卵やき、豆のナムル
『豆が好きなので、大豆、にんじん、おこぶの煮豆を
いつも思いの他大量に作ってしまうことから考えつきました。
豆はすでに煮てあるので、味がそれそのものについており、どちらも簡単にできます。』
豆の卵やき
材料
煮豆 1カップ
卵 3個
塩、こしょう 適量
サラダ油 適量
作り方
1、卵を溶いて、煮豆、塩、こしょうを加え、混ぜる。
2、フライパンにサラダ油を敷き、1を流し入れる。
蓋をして、弱火で気長にじっくり焼く。
3、ひっくりかえす。また、弱火でお好み焼きのように、焼き固める。
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豆のナムル
材料
煮豆 1カップ
もやし 1袋
ごま油 大さじ2
ゆず酢 大さじ1
醤油 小さじ1/2
塩、こしょう 適量
あれば、きぬさや、葉っぱなどの青み
作り方
1、もやしを茹で、お湯をきり、自然に冷ます。
2、1にごま油を加える。
3、煮豆を加え、混ぜる。
4、3にごま油、ゆず酢、醤油を入れ、味をみて、塩、こしょうで調味する。
+あれば、きぬさや、葉っぱ類などの青みを加える。この日はセロリの葉。
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あと1品は、
ポテトサラダ、コロッケなどを作る時に、多めに茹でてしまって、マッシュポテトが残ったら
→ じゃがいものおもち
えまちゃんの手紙曰く
『形状は、昔、「奥様手帖」に「じゃがいものニョッキ」というものがのっており、
とてもおいしそう!と思い、それから影響をうけました。』
『じゃがいもとおもちが好きなので、合体させてみたいと思い、作りました。』とありました。
で、当日話してくださったのですが、
おいしいじゃがいものおもちが出来て、
『自分は天才!か!』、と、思ったら、
『いももち』というものは、もともとあると知り、
なーんだとなったそうです。
ですが、『素朴な味なので、こみいった(えまちゃんの独特な表現)ハーブなどいれるとおいしいかも、
又は、カレー粉など。
また、塩こしょうなしで、はちみつにしたら、もちのおやつになるかと。』と、いうアイデアも。
じゃがいものおもち
材料
マッシュポテト 2+1/2カップ
片栗粉 大さじ2〜3
塩、こしょう 適量
サラダ油 適量
作り方
1、マッシュポテトに片栗粉、塩、こしょうを入れ混ぜ、こね、
10分位、常温に置いておく。
2、一口大に丸めて、上にフォークで模様をつける。
(えまちゃん、曰く、小さいたわしみたいに)
3、フライパンにサラダ油を入れて、2を中火で少し、焦げ目がつく位、焼く。
+もちもち感を増やしたい時は、片栗粉を増やす。
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どれも、手慣れた様子で、同時に簡単に作ってくださいました。
特に卵焼きは、本当に、気長—に焼いていました。
食べてみると、焼き加減、丁度よく、抜群においしく出来てました。
便利な場所に住んではいないから、お仕事の合間に、
毎日、いろいろ工夫して、おいしいもの食べてるんだろうなーと想像出来ました。
この日のお昼は、えまちゃん作の器に盛られた、おいしい3品と
道の駅とその日開催されていたオーガニックフリマで購入の
高知のおいしいもの/鹿肉ののり巻きなんていうのもありました。
(鹿が増えて困っているんだそうです。)
みんなで、わいわい、おいしく、楽しく食べました。
ごちそうさま!
えまちゃんの器は、cesでもおなじみですが、とっても使い易いです。
これから開催される作陶展で、
ぜひ、直にお皿に出会ってみてください。
ひとつ、ひとつ出来上がりが違うので、
自分の好みのお皿を探すのは,楽しいですよね。
(その他にも常設のお店もあります。検索してみてね。)
ああいう暮らしの中から器が出来てくるのかーと思うと感動します。
6周年記念企画「広川絵麻展」〜山薫る、土うつわ〜
5/1〜12
café gallery hagi
5/17、18
高知市の鏡川河畔みどりの広場で「ヴィレッジ」
9/5〜9、桃居で木工の富山孝一さんと二人展示
9月、高松のまちのシューレ、4人のグループ展示
photo by 千葉祐子(一部,除き)