今回登場は常滑市にお住まいの陶芸家、魚谷さんです。
魚谷さんの生活、子育てと作陶の場は、常滑の古い1軒や。
このあたりによく見られる間取りです。
ふすまを開ければ、広くも、狭くも使えるから、昔の家は、便利ですね。
わんぱく盛りのふたりの男の子のお母さんである、
魚谷さんらしいアイデアで、
ふすまは、黒板みたいに絵が描けるようになっていました。
ちょっと、見えにくいですが、
上記、お子さんが描いた、にんじん、大根、きゃべつの絵、かわいいかったです。
そこ、ここに、かわいいものが飾ってあって、ほんわかしたお家です。
作陶の場も見せて頂くと、
制作途中の、手の込んだお皿など素敵なものがありました。
どんな出来上がりになるのか、楽しみですねー。
陶房には、常滑で、昔は良く見かけた乳母車がありました!
赤ちゃん乗せるだけでなく、荷物運びにも使われています。
お子さんが生まれる前の魚谷さんの器は、
すごーく素敵だけれど、すごーく繊細で、
がさつな私は、すごーく慎重に使っていました。(上記、うちにある器)
ですが、お子さんが生まれて、
魚谷さんにも気持ちの変化があったそうで、
お子さんでも安心して使えるような器が登場しました。
かわいいでしょう。
魚谷さんはお母さんがお仕事していらしたので、
主に、おばあさまの料理で育ったそうですが、
子供の頃からお料理は大好きで、(お手伝いの気持ちもあったのかな?)
つい先日、ご実家を片付けた時に、
こんな本が見つかったと見せてくださいました。
子供ながら、この本見ながら、お料理をしてたんですねー。
そして、この日、作ってくださったのは、
黒豆の煮汁が残ったら………、『黒豆の煮汁パン』です。
黒豆の煮物が大好き、でも、煮汁は身体にいいと聞いていても、
(血圧を下げる、血液がさらさらになる、
老化防止などいろいろ、言われていますね。)
甘過ぎて、そのまま飲むのは、苦手だそうで、
使い切れず、もったいないなーと、常々思っていらしたそう。
パンに使う事を思いつき、焼いてみたら、
ほんのり甘い素朴な味のパンになったそうで、今回、ご紹介頂きました。
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黒豆の煮汁パン
黒豆の煮物は、
黒豆300gに対して、てんさい糖や粗製糖250g、塩、醤油で煮る。
材料
黒豆の煮汁 180cc
強力粉(はるゆたかブレンド) 240g
薄力粉 20〜30g
パネトーネマザー 大さじ1
菜種油 大さじ1
塩 少々
+パネトーネマザーは吸水性が高いので、
ドライイーストを使う場合は、
たぶん、1/3位の量だそうです。
作り方
1、材料を全てホームベーカリーに入れる。
捏ね、発酵はお任せ!
2、1次発酵が済んだら、ボードに出し、パンチを入れ、ガス抜き。
3、8個に分割し、丸める。
4、15分休ませ、170℃で20分焼く。
はい、出来上がり!とっても簡単!
優しい味のパン出来ました。
おいしかったー!
器もお料理も人柄が表れますねー。
魚谷さんは、畑で自家用の野菜も作っていらっしゃるので、
例えば、夏、ズッキーニが大量に穫れたり、
冬、大根の葉が余ったりすると、
餃子や肉まんに入れ、使い、しかも、おいしく出来、
スッキリ!するそうです。
日本人の『もったいない』感覚は、若い方にも健在で、嬉しくなりますね。
そんな魚谷さんの器に会える場所2014年夏前までは、
カフェ ペタル (愛知県知立市)グループ展 4月10日〜5月10日
静岡手創り市 (静岡県護国神社)4月12、13日
アルトゥエン (愛知県太田川駅前) 4月19、20日
K&Aso-co(愛知県常滑市)5月22日〜6月2日
ぜひ、どうぞ。
photo by 千葉祐子+林恵子