2014年4月2日水曜日

魚谷さんの『残り物には福がある』vol.6


今回登場は常滑市にお住まいの陶芸家、魚谷さんです。


魚谷さんの生活、子育てと作陶の場は、常滑の古い1軒や。



このあたりによく見られる間取りです。
ふすまを開ければ、広くも、狭くも使えるから、昔の家は、便利ですね。




わんぱく盛りのふたりの男の子のお母さんである、
魚谷さんらしいアイデアで、
ふすまは、黒板みたいに絵が描けるようになっていました。
ちょっと、見えにくいですが、
上記、お子さんが描いた、にんじん、大根、きゃべつの絵、かわいいかったです。



そこ、ここに、かわいいものが飾ってあって、ほんわかしたお家です。




作陶の場も見せて頂くと、
制作途中の、手の込んだお皿など素敵なものがありました。
どんな出来上がりになるのか、楽しみですねー。



陶房には、常滑で、昔は良く見かけた乳母車がありました!
赤ちゃん乗せるだけでなく、荷物運びにも使われています。


お子さんが生まれる前の魚谷さんの器は、
すごーく素敵だけれど、すごーく繊細で、
がさつな私は、すごーく慎重に使っていました。(上記、うちにある器)



ですが、お子さんが生まれて、
魚谷さんにも気持ちの変化があったそうで、
お子さんでも安心して使えるような器が登場しました。
かわいいでしょう。



魚谷さんはお母さんがお仕事していらしたので、
主に、おばあさまの料理で育ったそうですが、
子供の頃からお料理は大好きで、(お手伝いの気持ちもあったのかな?)
つい先日、ご実家を片付けた時に、
こんな本が見つかったと見せてくださいました。
子供ながら、この本見ながら、お料理をしてたんですねー。

そして、この日、作ってくださったのは、

黒豆の煮汁が残ったら………、『黒豆の煮汁パン』です。


黒豆の煮物が大好き、でも、煮汁は身体にいいと聞いていても、
(血圧を下げる、血液がさらさらになる、
老化防止などいろいろ、言われていますね。)
甘過ぎて、そのまま飲むのは、苦手だそうで、
使い切れず、もったいないなーと、常々思っていらしたそう。
パンに使う事を思いつき、焼いてみたら、
ほんのり甘い素朴な味のパンになったそうで、今回、ご紹介頂きました。

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黒豆の煮汁パン

黒豆の煮物は、
黒豆300gに対して、てんさい糖や粗製糖250g、塩、醤油で煮る。

材料

黒豆の煮汁 180cc
強力粉(はるゆたかブレンド) 240g
薄力粉 20〜30g
パネトーネマザー 大さじ1
菜種油 大さじ1
塩 少々
  +パネトーネマザーは吸水性が高いので、
   ドライイーストを使う場合は、
   たぶん、1/3位の量だそうです。

作り方
1、材料を全てホームベーカリーに入れる。
捏ね、発酵はお任せ!
2、1次発酵が済んだら、ボードに出し、パンチを入れ、ガス抜き。
3、8個に分割し、丸める。






4、15分休ませ、170℃で20分焼く。



はい、出来上がり!とっても簡単!



優しい味のパン出来ました。
おいしかったー!
器もお料理も人柄が表れますねー。





魚谷さんは、畑で自家用の野菜も作っていらっしゃるので、
例えば、夏、ズッキーニが大量に穫れたり、
冬、大根の葉が余ったりすると、
餃子や肉まんに入れ、使い、しかも、おいしく出来、
スッキリ!するそうです。
日本人の『もったいない』感覚は、若い方にも健在で、嬉しくなりますね。

そんな魚谷さんの器に会える場所2014年夏前までは、
カフェ ペタル (愛知県知立市)グループ展 410日〜510
静岡手創り市 (静岡県護国神社)41213
アルトゥエン (愛知県太田川駅前) 41920
K&Aso-co(愛知県常滑市)522日〜62
ぜひ、どうぞ。

photo by 千葉祐子+林恵子