『残り物には福がある』シリーズ3回目は、中沢真紀子さんです。
中沢さんは、もうすぐ1才になる作慈くんの、新米ママさんです。
以前は点心師のお仕事をしていらっしゃいました。
cesの前著2冊
『むかし、むかし、ある所に、料理の好きな子供達がいました。』
『おいしいものは、お父さん、お母さんから教わった。』にも
中沢さんのレシピ掲載しています。
お子さんが生まれてからは、職業的な食への興味より、
お子さんの成長、健康を願っての
食材選びや献立を考えるようになったそうです。
離乳食前でも、お母さんが食べたものが、おっぱいに反映され、
それをお子さんが飲んで育つから、考えるようになりますよね。
そんな中沢さんの、かわいく、日当りのいい、
気持ちいいお家にお邪魔して、
中沢さんの『残り物には福がある』メニュー、
『切り干し大根のオムレツ』を作って頂きました。
この、オムレツは、台湾料理の菜脯蛋(ツァイポーヌン)から
ヒントを得たお料理だそうです。
台湾の切り干し大根は塩を使っているので、戻して炒める時に
塩味が少々、ついていますね、
だから、切り干し大根煮物を使うという発想も
なるほどねー、判ります。
切り干し大根の煮物のようなものは、
どうしても多く作ってしまいますし、
食材にも気を使って、
いい調味料を使うよう心がけているそうですから、
ちゃんと、食べ切らないともったいないですね。
そんな、最後に残った切り干しを使って、作るそうです。
目先も変わって、おいしく頂けますね。
切り干し大根の煮物
切り干し大根の煮物 50g
にんじん 1/2本
干ししいたけ 3枚
油揚げ 1/2枚
煮汁
だし 2+1/2カップ
しいたけの戻し汁 1/2カップ
醤油 大さじ2
みりん 大さじ3
酒 大さじ2
ごま油 大さじ1
上記の材料で作って、食べて、
残ったら、
『切り干し大根のオムレツ』を作ります。
作り方は、
切り干し大根のオムレツ/2人分
卵 3個
切り干し大根煮物 1カップ
ごま油(うすくち)大さじ1+大さじ1
豆板醤 少々(子供用には、または、好みで入れなくても可)
作り方
1、切り干し大根の煮物の煮汁を切っておく。煮汁は取って置く。
2、卵は割りほぐしておく。
3、フライパンにごま油大さじ1を入れ、豆板醤を入れ、
切り干し大根を炒める。
4、煮汁を少々入れ、煮詰める。
5、2に4を入れ、混ぜる。
6、フライパンを火にかけ、ごま油大さじ1を入れ、
5を入れてオムレツの要領で焼く。
簡単!はい、出来上がりです!
ほかにも、身体にもいい、いい調味料(無添加、本当に熟成させた)を使う様になって、
ピクルスの汁や、しょうがやみょうがの漬け汁(→酢めし)、
牛丼の煮汁(→肉豆腐、肉じゃが)などの再利用をするようになったそうです。
味が出ていて、却っておいしくなりますよね。
お仕事をしていらしたレストランの『まかない料理』は、
その日の残り食材をうまく使って料理をするのが常だったそうで、
修行の一端でもあるので、
どんな料理を作るかは、ある意味、実力を試されてもいて、
反対に実力を発揮出来る場でもあるんですね。
やはり、基本の調理法といろいろな知識の引き出しがあると、
残りものもおいしい、新たな料理に変身出来るんですね。
残り物とあなどれませんよ。
おかあさんのおいしいお料理で
大きくなってね、作ちゃん!
この『残り物には福がある』シリーズの
私/林の料理以外の取材したお料理の写真は、
フリーのカメラウーマン千葉祐子さんが撮影しています。
今までのcesの本2冊も
私と千葉ちゃんが撮っています。
雑誌、本、広告のお仕事をしていますが、
個人的な写真も撮ってくれますよ。
千葉ちゃんのblogは下記。
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