2014年2月26日水曜日

中沢さんの『残り物には福がある』vol.3


『残り物には福がある』シリーズ3回目は、中沢真紀子さんです。
 中沢さんは、もうすぐ1才になる作慈くんの、新米ママさんです。

以前は点心師のお仕事をしていらっしゃいました。
cesの前著2冊
『むかし、むかし、ある所に、料理の好きな子供達がいました。』
『おいしいものは、お父さん、お母さんから教わった。』にも
中沢さんのレシピ掲載しています。


 お子さんが生まれてからは、職業的な食への興味より、

お子さんの成長、健康を願っての
食材選びや献立を考えるようになったそうです。
離乳食前でも、お母さんが食べたものが、おっぱいに反映され、
それをお子さんが飲んで育つから、考えるようになりますよね。



そんな中沢さんの、かわいく、日当りのいい、
気持ちいいお家にお邪魔して、
中沢さんの『残り物には福がある』メニュー、
『切り干し大根のオムレツ』を作って頂きました。

この、オムレツは、台湾料理の菜脯蛋(ツァイポーヌン)から
  ヒントを得たお料理だそうです。
  台湾の切り干し大根は塩を使っているので、戻して炒める時に
  塩味が少々、ついていますね、
  だから、切り干し大根煮物を使うという発想も
  なるほどねー、判ります。
  切り干し大根の煮物のようなものは、
  どうしても多く作ってしまいますし、
  食材にも気を使って、
  いい調味料を使うよう心がけているそうですから、
  ちゃんと、食べ切らないともったいないですね。
  そんな、最後に残った切り干しを使って、作るそうです。
  目先も変わって、おいしく頂けますね。








切り干し大根の煮物  
切り干し大根の煮物   50g
にんじん     1/2本
干ししいたけ   3枚
油揚げ      1/2枚

煮汁
だし       2+1/2カップ
しいたけの戻し汁 1/2カップ
醤油       大さじ2
みりん      大さじ3
酒        大さじ2
ごま油      大さじ1

上記の材料で作って、食べて、
残ったら、
切り干し大根のオムレツ』を作ります。






作り方は、


切り干し大根のオムレツ/2人分

卵        3個
切り干し大根煮物 1カップ
ごま油(うすくち)大さじ1+大さじ1
豆板醤      少々(子供用には、または、好みで入れなくても可)

作り方
1、切り干し大根の煮物の煮汁を切っておく。煮汁は取って置く。
2、卵は割りほぐしておく。
3、フライパンにごま油大さじ1を入れ、豆板醤を入れ、
切り干し大根を炒める。
4、煮汁を少々入れ、煮詰める。
5、2に4を入れ、混ぜる。
6、フライパンを火にかけ、ごま油大さじ1を入れ、
  5を入れてオムレツの要領で焼く。



簡単!はい、出来上がりです!



ほかにも、身体にもいい、いい調味料(無添加、本当に熟成させた)を使う様になって、
ピクルスの汁や、しょうがやみょうがの漬け汁(→酢めし)、
牛丼の煮汁(→肉豆腐、肉じゃが)などの再利用をするようになったそうです。
味が出ていて、却っておいしくなりますよね。

お仕事をしていらしたレストランの『まかない料理』は、
その日の残り食材をうまく使って料理をするのが常だったそうで、
修行の一端でもあるので、
どんな料理を作るかは、ある意味、実力を試されてもいて、
反対に実力を発揮出来る場でもあるんですね。
やはり、基本の調理法といろいろな知識の引き出しがあると、
残りものもおいしい、新たな料理に変身出来るんですね。
残り物とあなどれませんよ。



おかあさんのおいしいお料理で
大きくなってね、作ちゃん!


この『残り物には福がある』シリーズの
私/林の料理以外の取材したお料理の写真は、
フリーのカメラウーマン千葉祐子さんが撮影しています。
今までのcesの本2冊も
私と千葉ちゃんが撮っています。
雑誌、本、広告のお仕事をしていますが、
個人的な写真も撮ってくれますよ。
千葉ちゃんのblogは下記。
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