2017年6月12日月曜日

韓国、山菜、漢方、まっこりの旅−7、洪川『イェスル醸造所』

8日目は、
いよいよ、私の愛読書の著者、鄭銀淑(チョン ウンスク)さんに
(2016年1月のブログに
ウンスクさんについて、説明してます)
案内をお願いして、醸造所に行きました。
東バスターミナルで朝7時台に待ち合わせでした。
ここから、洪川(ホンチョン)までバスで、1時間ちょっと。



さらに乗り、奥地の内村面(ナエチョンミョン)へ。
小さなバス停で降りると、
そこに、『イェスル醸造所』の奥さまが
車で迎えに来てくださっていました。



山道をかなり奥に。
この黒い覆いは、ツルニンジンを作っているんですって。 


きれいな景色の中、醸造所はありました。

”イェスル”とは、芸術という意味。 


この『イェスル醸造所』は出来て7年になるそうで、
今では、宿泊施設もありますし、
結婚式をなさる方もいらしたとか。

パンフレットも韓国語の他、
英語、中国語、日本語のものがありました。
まっこり、清酒、焼酎、麹についての説明と試飲、
そして、施設の見学をさせて頂きました。


代表のジョン フェチョルさんは、
ソウル大出の弁護士で、大学院の教授でもあった方。 

まずは、ジョン フェチョルさんのレクチャー。
最初にオミジャ酒を頂きました。(写真は忘れちゃいました)
市場で買ってオミジャのお茶は飲んでいるんですが、
味が違うので、質問した所、
オミジャを収穫して、枝などを丁寧に取り除き、3ヶ月発酵させて、
レモンを少し絞って出してくださったものだそうです。
トロっとしておいしかったです。


次にスイーツかと思いきや、
梨花酒(イファジュ)を、飲むというより、食べました。
(上記写真の箱に入って、下記がそれ)

初体験、おいしいかったです。
このお酒については、ソウルの『韓国伝統酒研究所』でも、
(2016年1月のブログを見てください)
名前が出てきたお酒ですが、『イェスル醸造所』のは、
他のと違う、食べるお酒です。


同夢(ドンモン)は清酒で、17度。
もち米とかぼちゃから作られていて、
『イェスル醸造所』の麹の香りの特長がよく出ているお酒でした。


いつも判らなくなる、
タッチュ(濁酒)、ドンドンジュ、マッコリは、
基本、同じものだとの事。
蟻が浮かんでいるようだから、ドンドンジュとか諸説あるそう。
ここでは、タッチュ(濁酒)と言って、2種類作っていました。

麹についても説明してくださいました。
日本の麹とは違い、固まった麹(ヌルク)です。

麹も、以前、釜山のクムサン サンソン トサンジュで作りましたが、
(興味ある方は、2012年11月のブログを見て下さい)
ここも麹を手作りなさっていますから、
お酒に、独特のここの味がするのは、手作りしてらっしゃるから。
オートメーション的に作っているメーカーとは違います。
白い玉の方は清酒に使うそうです。



砕いて使います。


麹の部屋はこんなです。


『イェスル醸造所』のお酒は、
昔ながらの麹を手作りし、
一切、人工甘味料などを入れず作っていらして、
その上、低温発酵の長期熟成です。

低温発酵の部屋は立ち入り禁止です。 

このハンアリ(瓶)の並んだ部屋、奥は、
53度もある、米の焼酎です。


韓国の焼酎は甘味料入れた甘い物が多い中、
何も入れていないそうで、
すごーく高いお酒だったのですが、(お値段も度数も)
試飲させて頂きました。
強いですが、風味のあるおいしいお酒でした。
でも、喉は熱くなりました。


その他、耳寄りな情報は、
酒粕で蒸しパン(これは酒まんって感じかな)や、
チヂミを作るとおいしいとか。
今度試してみまーす。

外も気持ちのいい、林があり、その奥に宿泊施設もありました。



楽しい時を過ごして、
また、村まで、奥さまに送って頂きました。
カムサンミダ!